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死刑廃止京都集会 2008 秋

11月1日1時より、京都大谷ホールで死刑廃止京都集会をします。
 私も出演します。

死刑廃止という、何分重い問題に長年取り組んできましたが、特に近年に至って、鳩山法相が、13人もの人の死刑を執行してしまうという、現実に直面して、法務大臣の人間の命の尊厳に対する冷淡さに言葉を失ってしまう程の激しい憤りを感じ身震いしております。
 私は、死刑程残虐な刑罰は無いと思います。戦争以上の人権侵害です。もちろん戦争は反対です。しかし、戦争なら時と場合によっては、白旗あげて、戦争を回避したり、逃げたりできる場合もあるかもしれませんが、死刑の場合は、絶対どんな回避も許されない、絶対殺されるしかないわけです。
 私は、世の中に殺されてもいい人間など、ひとりもいないと思います。
 もし、それが、冤罪であれば、取り返しのつかない事態になります。残念ながら、死刑執行の歴史の中には、悔しくも、冤罪であるにもかかわらず執行されてしまったケースも少なくありません。これは、死刑制度を持つ私たちの社会がおかしている取り返しのつかない私たちのしている罪です。
 こんな、間違いを二度とおかさないためにも、死刑制度は廃止されるべきです。
 死刑は人殺しです。事件の被害者の遺族の方々は、「死刑を要求します」とメディアをとうして訴えられますが、人殺しをされたものが、人殺しをしていいという考え方はおかしいし、「死刑を要求します」というのは、人殺しを要求しているのと同じです。仕返しを正当かすれば、憎しみの連鎖はとまりません。それよりも、もっと、被害者の遺族の方々が、本当に癒される、被害者救済方法を模索すべきです。そして、ほんとうの罪の償い方、誠実な気持ちのこもった中身を追求すべきです。
 しかも、死刑制度はなんの犯罪の抑止力にもなっていません。もし、抑止力になっているなら、今、現在、日本に死刑制度はありますが、犯罪が減っていますか?むしろ、増えています。
 マスメディアは、犯罪の被害者の側にたって報道するので、多くの人は、被害者感情をかき立てられますが、実際には、いろんな事件が起こる今日この頃、自分が被害者の身内になる確率と、加害者の身内になる確率は同じぐらいではないかと思います。つまり、社会自体が、個人を追いつめている社会なので、自分も含め、みじかにいる人が犯罪をおかしてしまう可能性も高くなっていると感じるのです。
 例えば、先日の秋葉原の事件、あの青年と私の甥のいっていることは、歳も近いですが、とてもよく似ています。私の甥は、高卒でトラックの運転手をしています。彼は、私の甥だったかもしれないと思うと、他人事とは思えない、ぞっとする部分があるのです。たまたま、私の甥がそこまで実行しなかっただけかもしれないし、この貧困格差社会の中で、確実に人間の本来あるべき豊かな感性の魂が壊されていくのを、日々感じます。これでいいはずはありません。それに、事件の被害者と加害者は、一つの事情の裏表で、加害者が、事件を起こすまで、限りなく、今の社会のひずみの被害者である場合が多いというのも事実だと思うのです。
 
 私は、人間の命の尊厳をもっと大事にする社会は、必然的に死刑制度もないものと思いますし、そういった社会の方が、犯罪が減るとお思います。
 デスので、死刑制度には、断固としてこれからも無くなるまで反対していきます。

 今回、私は死刑廃止京都集会に主催者の側で参加しています。
 800人の会場です。今、死刑存知をあおるマスメディアの報道のさなか、死刑廃止で800人集めるのはとても至難の業なのですが、死刑執行を阻止するのになんとしてもそれぐらい集めないとどうするという思いです。
 どうか、力を貸してください。

 誠に厚かましいお願いですが、チケット、あずかってくださる方がいらっしゃたら、住所、〒番号、電話番号を送信してくだされば、New Yorkから、チケットとチラシをお送りします。
 来れない方々=カンパとして、チケットを買っていただくのも、大歓迎です。
どうか、なにとぞ、よろしくお願いします。swingmasa@aol.com

MASA with LOVE!

PS この下のチラシは、私が、岡下香さんという死刑囚の人の作品を使わしていただき、作ったチラシです。この方は、今年、4月10日に、死刑執行されてしまいました。この作品のバラの根っこにいるのは、岡下さん本人なのだろうなと思います。この絵は、死刑囚であった岡下さんが今の死刑制度を見事に物語った作品だと思います。岡下さんの事を思うと身につまされる気分になり、この作品を使わせていただきました。本当に無念だっただろうなあと4月10日の岡下さんのことを思います。普通の人の死ならば、「岡下香さんのご冥福をお祈りします」いうところですが、ウムをいわせず、殺されてしまったのだから、浮かばれないなあと思います。
 
 どうか、岡下香さん、あの世から、死刑廃止の風を吹かせてください。合掌。

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by swingmasa | 2008-10-14 17:34 | これから