講演録「私とカウンセリング」(2) FemiーPalニュースから

<トミー・タレンタインとの出会い>

Jazzに憧れて行っていますので、ニューヨークで出会ったJazzミュージシャンがとてもかっこよく見えました。とりわけ私はアフリカンアメリカンのJazzミュージシャンに憧れていました。
Jazzという音楽が、アフリカンアメリカンの人たちにルーツがある 文化ですし、ちょっと楽器持ってはるだけでもめちゃめちゃかっこ良く見えていました。

向こうにはJazzセッションの会場、JazzミュージシャンがJazz修行する道場みたいな場所がいっぱいあるんですけれど、そういう場所のひとつのユニバンテーオブストリートによく通いました。一週間に一回は行っていました。そこは、私が憧れていたジョン・コルトレインなど、著名なミュージシャン、みんなが行ったことがあるJazzセッション会場でしたので、自分がそこにいるというだけでもすごくうれしかったんです。

そのミュージシャンの中の一人に、トミー・タレンタインというトランぺッターがいました。その人は、私の父ぐらいの年かっこうの人でした。私を気を留めてくれて、いろんなJazzのイロハを教えてくれたんですが、すごいアルコール依存症で、私にJazzのイロハのいろいろを教える代わりに、最後にちょっと「ギブミーダラー」とかって、1ドルとか2ドルとか、「くれ」と言いはるんですよ。

私は出資金が130万ほどありましたので、ちょっとずつ2,30万ずつ親に送ってもらっていました。そのときの私は、お金を持っていましたし、持ってる人が持ってない人の世話するのは当たり前だという考えを持っていましたので、この人が持っていなくって、私が持っているのだからとお金を渡していました。私が欲しいJazzのノウハウを教えてもらう授業料に比べたら、1ドルや2ドルぐらい安いもんだしと思って、渡していたんですね。それが毎回になり、どんどんこうじていき、その人と私の関係が、そういうことが当たり前という関係になっていきました。

そうしているうちにその人と付き合うようになりました。私は、失恋でニューヨークに行ったにも関わらず、また懲りずに、そういう人に引っかかって、恋愛をし始めるわけですが、アルコール依存症の人と付き合って、持っているお金がどんどんなくなっていきました。

相手が飲んでたら、自分も一緒に飲まへんかったら、やってられなくなるんです。相手が酔っていて、自分も一緒に酔っていないと、精神的にしんどくてやってられないんですよ。お酒が好きだったわけじゃないんですが、一緒になって飲むことで、ちょっとでも飲む量を減らして欲しかったんですね。持ってはる瓶のお酒の半分を私が飲んだら、その分相手が飲む量が減るん違うかと、そんなことを考えて飲んでました。

最終的にその人と一緒に暮らすんですけれど、最後にはほんまにもうすってんてんになりました。「あ、もうない」という感じで、持ち金がゼロになってしまったんです。

それでベビーシッターのアルバイトとかするんですけれど、家賃を払うぐらいしか稼げませんでした。それなのに相手は何にも仕事しはれへんので、「何であなたは仕事をしないんだ」、「収入 が 何にもないじゃないか」と、どんどん関係が悪くなりました。
そんな中で、ある時、暴力を振るわれました。
            
                      (続きは明日<アラノン・カウンセリング・DVからの脱出>
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by swingmasa | 2011-07-05 23:32